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僕は確かに野球バカだったけど勉強は要領よくこなしてたから、300人くらいの学年で30番以内から落ちたことはなかったんだ。
親が厳しかったからね、成績が悪いと部活を辞めろと言われかねない。
勉強も親が満足する最低レベルくらいはやってたのさ。
だからかな、あの頃は高校受験に対する焦りや不安はそこまでは感じなかったんだ。
でもね、恋愛に対する不安はあったね。
それはさ、あの頃の僕が、出逢いというものに懐疑的で、これから、高校、大学、社会人に進んで行くまでに結婚に結びつくような恋愛は、出逢いは、どれくらいあるのだろうと考えていたんだ。
わかり難いと思うから説明するよ。
つまりは早い時期から、恋愛していなければ、もしかすると一生恋人ができないんじゃないかっていういかにも中学生らしい脅迫観念が僕の中にあったんだよ。
今思うと本当にバカバカしいけど。
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