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そして、純一は慎を見送る為、署の外まで同行する。
その途中、慎が助けた女性に立ち会う。女性の名前は三輪春香。そして、彼女は純一にお礼を言う。
春香「あ、刑事さん。さっきは危ない所、助けて下さりありがとうございます」
純一「ははっ、それが僕の仕事ですから」
そんな2人のやり取りに、慎が割って入る。
慎「おいおい、最初に助けに入ったのは俺だぜ!」
春香「勿論、あなたにも感謝してますよ…けど…あれはね…」
慎「仕方ないだろ…全く、損した気分だぜ…」
純一「ははっ、そう思うならこれからは気をつけるんだね」
慎「ちぇ…」
そして、三人は笑いながら署の外まで出て行った。
春香「色々、ありがとうございました」
純一「いえ、また何かあれば直ぐに駆けつけます」
春香「はい。素敵な刑事さんなら、いつでも大歓迎です」
慎「ふっ、素敵な刑事さんだって」
純一「ははっ、ありがとうございます。それでは、お気をつけて」
春香「はい、それでは失礼します」
純一「君もね」
慎「分かってるよ。じゃ、俺も失礼するぜ。じゃな」
そして、純一は2人を見送った。
それから、暫くして、純一は勤務が終了して、帰宅する。
そして、その夜…純一は一人、夜道を歩いていた。
その時、突然、女性の悲鳴が聞こえた。
純一「何だ!?」
そして、彼は慌てて悲鳴の方へ駆けつけ、悲鳴の聞こえた近くに来た。そして、純一の本に女性が走ってきた。
純一「大丈夫ですか?…あなたは…」
春香「刑事さん?」
その女性は昼間、出会った三輪春香だった。
純一「どうしました?」
春香「あの、四年前の…」
彼女が言いかけた時、彼女の後を追って、怪物が迫っていた。そして、純一はその怪物を見て五年前の日を思い出した。その怪物はダークローチだった。
ローチ「お前の優しさはどうした?」
純一「あれは…あの時の…けど、あれは仮面ライダーが…」
春香「刑事さん?」
純一「君は良いから早くこの場から去るんだ!」
春香「けど、刑事さんは…」
純一「僕の事は良い!さぁ、早く!」
春香「はっ、はい…」
そして、純一は彼女を逃がし、一人ローチに立ち向かおうとした。
純一「一匹だけなら、仕留めてみせる」
そう言って、彼はローチに向かって発砲した。しかし、ローチには歯が立たなかった。
純一「効いてない…」
そして、更に最悪の事態が発生した。何と別のローチが次々と現れたのであった。
純一「そんな…」
そして、ローチ達は純一に襲いかかろうとする。
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