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だが、人々に恐怖はなかった。
そのウィルスは、感染者を笑わせるだけの殺傷力０のものだからだ…
人類は笑顔で手を取り合った。
人類の長い闘争の歴史に、ようやく終止符が打たれた。
誰しもがそう思った。
しかし、それは違っていた。
人々が油断しきった時、ウィルスは真価を発揮したのだ。
笑いは快楽を呼び、人々は職を捨て遊び呆けた。
餓死寸前まで笑い続ける人もいた。
世界の発展は止まり、暗黒の時代が訪れた。
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