「姉弟ほど近く遠いものはない」

「とある日曜日のことだ」

弟「よっと(ﾌｧｻｧ)」

姉「…ん、んにゅ……(ｷﾞｭｳ)」

弟「毛布は抱き締めるなよ。あ、そういや、姉ちゃん寝てるときはいつも何かしら抱き締めながら寝てるな…。そういう癖か」

姉「ん～…。むにゃ…。くー…、くー…」

弟「…………可愛い(ﾎﾟﾂﾘ)」

弟「っ！？ い、今俺何を言った！？ か、かわっ、可愛い！？ 実の姉に！？ 何言ってんだ俺！！」

弟「お、落ち着け。まず落ち着くんだ。そうすれば必ず活路は開かれるとばっちゃが言ってた。きっと」

弟「何かの言い間違いだ。多分、かみなりって言おうとしたんだ。この前ポケモン買ったから絶対そうだうんそうだ！」

姉「にゅ…。弟……(ｷｭｯ)」

弟「手っ、握っ、手ぇええええええええ！！？(ﾋﾞｸｩｯ!)