9人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
オルステッドは人里から離れず、辺りを彷徨いていた…
…しかし、何か様子が変だった。
ドカアァァァン!!
何か、大きな音がした。
建物が崩壊する音だ。
オルステッドは音のするほうへ向かった。
オルステッド
「何事だ…!?」
逃げ惑う人々の中に、一人だけ動かないものが立っている。
そこには…見たことのある姿があった。
かつての、魔王オディオが姿を現していたのだ。
オルステッド
「なっ…」
オディオ
「……オルステッド。」
「ようやく、拝むことが出来た。」
黒衣をきて全くわからないが、間違いなくオルステッドが魔王になった時の姿だった。
オルステッド
「…魔王…オディオ……」
オディオ
「ふんっ、かつての私が、その様な姿に堕ちるとはな…」
「…アリシア、可哀想だったなぁ…オルステッド…」
オルステッド
「だ…黙れ…!!」
[しかし、何故…魔王はこの私の筈…]
オディオ
「私がお前…なんだよなぁ。」
「ふんっ、今…魔王は私なのに…何故だ、と考えていたな?」
オルステッド
「…オディオォッ!!」
オルステッドは剣を抜き、その魔王に目掛けて切りかかる。
オルステッド
「くらえ、デストレイル!!」
一閃貫く闇の剣が、魔王に目掛けてさしてゆく…
しかし、かわされた。
オルステッド
「くっ…!!」
最初のコメントを投稿しよう!