第2話

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オルステッドは人里から離れず、辺りを彷徨いていた… …しかし、何か様子が変だった。 ドカアァァァン!! 何か、大きな音がした。 建物が崩壊する音だ。 オルステッドは音のするほうへ向かった。 オルステッド 「何事だ…!?」 逃げ惑う人々の中に、一人だけ動かないものが立っている。 そこには…見たことのある姿があった。 かつての、魔王オディオが姿を現していたのだ。 オルステッド 「なっ…」 オディオ 「……オルステッド。」 「ようやく、拝むことが出来た。」 黒衣をきて全くわからないが、間違いなくオルステッドが魔王になった時の姿だった。 オルステッド 「…魔王…オディオ……」 オディオ 「ふんっ、かつての私が、その様な姿に堕ちるとはな…」 「…アリシア、可哀想だったなぁ…オルステッド…」 オルステッド 「だ…黙れ…!!」 [しかし、何故…魔王はこの私の筈…] オディオ 「私がお前…なんだよなぁ。」 「ふんっ、今…魔王は私なのに…何故だ、と考えていたな?」 オルステッド 「…オディオォッ!!」 オルステッドは剣を抜き、その魔王に目掛けて切りかかる。 オルステッド 「くらえ、デストレイル!!」 一閃貫く闇の剣が、魔王に目掛けてさしてゆく… しかし、かわされた。 オルステッド 「くっ…!!」
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