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自己嫌悪のループの入り口に立ち凹み始めると、
お姉ちゃんがごめんね?と覗き込んできた。
こういう所とか天然な所とか、
可愛いんだよね。
身内のひいき目だけじゃなく、
お姉ちゃんは可愛い。
だから、思わず許しちゃうんだよね。
「いいよ、どうせすぐわかる事だったしね」
「まみ、ありがとうっ」
お姉ちゃんは心配そうな顔から
パッと華やいだ笑顔になった。
我が姉ながら、ノックアウト寸前だわ…
やっぱ可愛いよ、お姉ちゃんは。
お姉ちゃんの笑顔にきゅんきゅんしながら、
車に揺られる事数十分。
ようやくお店に着いたらしい。
車が駐車場に止まり、
お姉ちゃんやお母さんが車から降りる。
私も遅れないように続いて降り後について歩く。
お店に入ると、相手側はもう着いているらしく
部屋まで店員さんに誘導された。
個室高そうなんてバカな事考えて、
お母さんに続いて部屋に入ると
智君と他に2人座ってた。
「遅くなってすみません」
お母さんが告げると、3人が立ち上がり、
お母さんが邪魔で見えなかった顔がようやく見える。
イケメン、に心踊らせた自分を呪いたい。
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