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右端に智君が座ってて、左端に先輩真ん中にイケメンが座ってる。
此方は左端からお父さんお母さん、お姉ちゃん私の順に座ってる。
話題の中心を向こうとすると、必ず駅のイケメンを見てしまう。
別に気にはならない。
なんて、嘘。
未だ外されない視線が、
熱い。
「次男、誠です。聖華大学4年生です」
智君が紹介すると、イケメンは頭を下げた。
姿勢が良くて、凛としてる。
名前、誠って言うんだ…。
少し目を奪われてたらしく、
智君が先輩を紹介する声で我に返った。
「先程も言ってましたが、まみちゃんと同じ高校です。一応3年生です」
「一応言うなよ。まみちゃん…?これから学校でも、よろしくお願いします」
綺麗な笑顔に思わず頷く。
お願いします、と
どうにか捻り出すと先輩は笑ってくれた。
一通り紹介も終わって、和やかに食事も進む。
だけど、微妙に味がわからなかった。
理由が分かんなくてモヤモヤしたけど、
多分…誠さん、との出会いが悪かったんだ。
そう思うと、少しだけモヤモヤが晴れた気がした。
そう思いたかった。
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