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味がわからないけど、
多分、美味しかっただろう料理も食べ終わって雑談も終わった。
そんな時に爆弾は落ちた。
「で、新居は決まったの?」
お母さんが智君に何気ない感じで尋ねた。
しん…きょ…?
結婚は、来年の1月下旬を予定してるはず。
なのに、新居ってどういう事なんだろう。
戸惑う私を余所に、お姉ちゃんは嬉しそうに話す。
「一応、職場の近くに決めたよ。今月からでも良いって」
「あら、少し急ね…」
「遅いより良いだろう。いつ引っ越すんだ?」
「来月頭に行くつもり」
「すみません、ご報告が遅れて…」
少しずつ頭がついてきた。
今月は残す所半分以下。来月頭まで、すぐだ。
お姉ちゃんと、離れる…
まだまだ後だと思っていたから、少し驚いた。
いや、凄く驚いたが正解だけど。
でも、純粋に嬉しい。
「お姉ちゃん、智君、新居に遊びに行っていい?」
「「もちろん」」
2人は笑いながら返してくれた。
ハモっちゃう辺りが、お似合いだなって感じる。
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