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目の前は地面で、
声の主のおかげで地面とのキスが免れた事を改めて気付いた。
いつまでも体重を預ける態勢でいるのは気が引け、
即座に足を踏み出して態勢を立て直す。
「ありがとうございます。すみません…」
後ろに居るはずの支えてくれた恩人に向き直ると、
そこにはイケメンという部類の人種が立っていた。
身長は私より頭2つ以上高くて、
男性の平均身長よりも高く見える。
多分、年齢も私より上で大学生くらい?
イケメンで年上のお兄さんに、少女マンガみたいな出会い方…
これは胸キュンだよ。
きゅんきゅんするよ!
こんな人に助けて貰えるなんて、運命かな!なーんて…
「怪我してないなら、さっさと退けろよ」
口を開いたイケメンが、毒を吐いた気がする。
これは目の前のイケメンが…喋った事?
いや、そんなわけない!
いま私を助けてくれたイケメンが、
退けろとか言うはず無いわよ…勘違いよ。うん。
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