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苛々しながら家に戻ると、お父さんもお母さんも正装していた。
「まみ、智君の御家族を待たせちゃうから早く着替えて!」
バタバタと忙しなく動き回るお母さんに、
帰宅の挨拶をする間もなく言われる。
今日はお姉ちゃんの結婚相手、智君の家族との会食らしい。
智君は、私の義兄予定人物で正に理想のお兄ちゃん!
数回しか会ってない私にも、
優しくて気を遣ってくれて、
なおかつ格好良い。
温和を地でいく人だ。
「まみ、おかえりー。ワンピとか用意しといたから着替えちゃいな。」
「ただいまー。お姉ちゃんありがとうっ!」
お姉ちゃんに軽く挨拶して、二階の自室に入る。
私のお姉ちゃんはバリバリのキャリアウーマンタイプ。
気が強くて、仕事も出来る。だけど、細やかで気配り上手。
壁に掛かっているお気に入りのワンピが証拠だと思う。
そして、私が言うのもなんだけど、美人。
しかも、体型も羨ましい位に細い…
同じ母親から産まれたはずなのに、違いすぎる。
神様って不公平だ!
私は美人じゃないし、
体型も少し丸い。
少しってのは、負け惜しみだって分かってる…うぅ。
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