7人が本棚に入れています
本棚に追加
いきなりお姉ちゃんが立ち上がり動き始める。
「さて、まみの用意も終わったし、そろそろ行こうかー。」
てきぱきと必要な物を持って、ストールを肩にかける。
お母さんも鞄を持って立ち上がり、お父さんも車の鍵を手に玄関に迎う。
お母さんに、忘れ物ない?と玄関前で聞かれた。
鞄にはお財布も携帯も、必要な物は入ってるし大丈夫なはず。
してないよ、と伝えると少しホッとした顔をして先に玄関を出て行った。
「お姉ちゃん、待ち合わせって何時?」
家の鍵を手にパンプスを履いている最中のお姉ちゃんに問う。
「んと、6時にお店だよ。でも、早めに着かなきゃだし。」
「何分位早く着くの?」
「10分弱よ。」
フフッと優しく笑って玄関のドアに手を掛けてる。
私も買ったばっかのパンプスを履いて外に出る。
「そうそう、智の弟さんイケメンよ。」
なんて、ドアに鍵を掛けながら告げてくる。
私だって年頃の女の子だ。イケメンって言葉には弱い。
最初のコメントを投稿しよう!