悪意の始まり

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しかし、地獄の日々も突然終わることになった。    奴らはどこかのチームともめ事を起こしたらしく、追われることになったらしかった。    俺にかまってる場合では無くなったようだった。    だが、一年間の過度のストレスに俺の心と体は限界に達していた。   張り詰めたものが切れたかのように、高熱を出しそして入院した。  弱りきった体にウイルスが体の奥深くまで入り込んだらしく1ヶ月の入院だった。 そして、このウイルスは完全には消せないらしく、免疫が落ちると再発した。    まるであの地獄を忘れさせまいとしているかのように、今も時折激しい頭痛に襲われる。    忘れたい。    でも忘れられない。   この怒り、悲しみ、絶望は忘れてはいけないのかもしれない。
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