余波。

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前章の話に平行する話だが、高校一年の秋頃から俺には彼女がいた。   彼女に危害が及ばなかったことは幸運だった。 しかし、この出来事によって変わっていく俺を彼女には受けとめられなかった。   そして彼女は裏切った。 俺の退院の直後、彼女の浮気や援交の事実が発覚した。 そしてその翌日から彼女は俺の前から姿を消した。 学校にも来なくなった。   数日後、彼女の母親から電話がかかってきた。 どうやらあの日以来家にも帰っていないらしかった。   俺は彼女を探した。 一週間…二週間…一ヵ月しても彼女を見つけることは出来なかった。
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