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あれは高校二年の秋頃だったと思う。
親友のうちの一人のTが煙草を吸っているところを教師に見つかり、停学になった。
もう五度目の事だったため、退学を協議する職員会議まで開かれた。
俺も職員室まで行き、Tを退学にしないでくれと頼んだが、ダメだった。
Tは自主退学という形で学校を辞めた。
そしてTは変わっていった。
Tは他校で退学になったHと言う奴とつるむようになった。
俺はHとも顔見知りだったため、TとHはよく俺の家に遊びに来ていた。
正直、俺はHの事は苦手だったがTが仲が良いと言う事もあるため、家にあげない訳には行かなかった。
そしてそれから一ヵ月もしたある日の事だった。
母親が「最近いろんな物がなくなる。」と俺に言ってきた。
しかもそれが、T達が来た時ばかりだと言うのだ。
当然俺は、母親に反論した。
でも・・、自分の部屋からも色々な物が無くなっている事に俺も気が付いていた。
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