悪意の始まり

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翌日またT達が家にやってきた。Hの手下二人を引きつれて。  俺は少し警戒しながら相手をしていたが、Tに半ば強引にコンビニに誘われ、H達を残して部屋を出た。    明らかに不自然だった。        コンビニから戻るとすぐにT達は帰っていった。  俺は隠れながら後を追った。    そして見てしまった。  俺のゲームやCD、貯金箱が奴らの服の下から出てくるのを。    見ても信じられなかったし、信じたくなかった。  お互いに笑いあったり、いろんな悩みを相談しあった親友だった。  それが見事なまでに踏み躙られた。   文句を言う気力さえもなかった。    そして家に帰って色々考えた結果、Tに電話をして問い詰めることにした。  まだ信じたかったのだ。 しかし事態は最悪の方向へ向かって行くことになる。
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