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「すいません、俺は本当に死んだんでしょうか。」
「えっ、あ、はい、そのようですね。」受付の人は笑顔で返す。
「書類書かないといけないので、取りあえず名前を。」
「あ、辻直哉です。」
「死因は何ですか。」
「死因は覚えて無いんですが。」
「そうですか…。では、思い出してからまた来て下さい。」苦笑いをしてそう言われた。
「分かりました。」俺は近くの椅子に腰を掛け考えた。
~考え中~
そうだ、俺は殺されたんじゃ無いだろうか……。違うか。有り得ないしね。事故か?他殺?自殺?過労死?分からない、分からない。
「あれっ、辻君じゃないか。」おじさんが近づいてきた。
「すいません、誰ですか。」
「何を言うかね、私だよ。ほら君と一緒に殺された、高本陽一だよ。覚えてないかい、バスジャックで山の中腹で横転した時に、君の斜め前に座ってた。」
「ごめんなさい覚えてなくて。」取りあえず死因は分からないが、死んだ原因は分かった。
「じゃあ、辻君先に行ってるよ。{天国街}に。」また重要なので{}を付けて置こう。天国街とは、幸せに満ちた夢のような街だそうだ。逆も在るらしく、神様が好きなので昭和チックだそうだ。
「はい、後から行きます。また、会いましょう。」
「んじゃまたね。」
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