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「腹が減って仕方がない」
とは、さっき言ったが。街の歩き方がさっぱり分からない。案内人が居れば嬉しいが残念ながらいない。「親孝行したいときに親は無し」と同じで、世界とは時間、居て欲しい人、どうでも良かったが今更必要な物と人に対しては、いつもこんな感じなのだろう。
「あの、すいません。道を聞きたいのですが?。」こっちが聞きたいよ。と思いつつ振り向けばとてつもない美神。いや美人。
「あ、ちょうど僕も迷ってた所なんですよ。良かったら一緒に探しましょうか?。」よし、つかみ所はバッチリ!あっちから話しかけてきたのだ。ナンパではないのだ。
「本当ですか!。」心なしか、目が輝いている。こんな美しい女の子をナンパなんて、今からでも地獄に堕とされるのでは無いだろうか。
「何処へ逝きたいんですか?。」
「砂夢頭です。」
「シャムトですか。大変ですね。」何処だよシャムトって、知らないよいやいや。現世でも聞いたことがない。おまけに大変ですねって、何がだよ。一体何が大変なんだよこれで話し合わなくなったら。
「はい、大変です。」クススと、笑う。なんとか話は噛み合っているようだ。
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