0人が本棚に入れています
本棚に追加
「大阪が好きなんでね」私はそれが駅のカーブを、曲がるのに身体を合わして答えた。「そうですか、大阪民として嬉しいです」
「昔は瓢箪山辺りに住んでたんですよ」
「よくラグビーを見に、母と東花園まで行ったものです」また微笑んだ。愛想笑いという感じである。
「ラグビー良いですよね、僕も大学時代やってましたわ」
「だから体格が良いんですね」
「はは、よく言われます」
そうこうしていると、タクシーは大阪城を横切り阪奈に入った
「お兄さんこれから暇です?」運転手は微笑み、聞いた
「暇ですよ」少し動揺しながら応えた
「呑みに行きません?」
「良いですけど、仕事大丈夫何ですか?」
「はい、今の時間帯ひとが全く居ないんで」
「そうじゃなくて飲酒運転ですよ」
「僕お酒呑めないんで」苦笑いをして、静かに呟いた
最初のコメントを投稿しよう!