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綺麗な透き通るような硝子、氷、ジン・トニックに目を向ける。酒のあてにとおばさんが持ってきた、煮干しを摘めばジンを口にする。そんな感じで時間を潰す。外を見ればまだ暗黒の世界、違う言い方をすれば夜の底だ。静かに話を進める中とうとう店を閉める時間のようだ。私は三杯目のジンを飲み干すと、おばさんに礼を言い今まで座っていたカウンターの椅子を直し、烏龍茶を飲んで、その利尿作用でトイレに行っている岡崎を待った。
タクシーはまた走り始めた、夜の中の道を。本当に真っ暗なその世界は未知にも思える。岡崎はまた口を開く。
「白石さんお酒強いんですね」
「まぁ、あれ位」
「白石さん子供居ますか」
「男が一人」
「今何才ですか」
「四才で元気な盛りや」頬を掻く、照れ隠しのつもりだ
「良いですね、可愛いですか」
「可愛いよ、本当に目に入れても痛くない位に」また頬を掻いた
そんな感じの会話を交わした。
岡崎はまだ結婚していないらしい、岡崎は運転中とても私について聞いた。
いつの間にかもう一分に着いていた。
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