出会い

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ガタンッゴトンッ プレハブの中にある寝袋で眠っていた斎藤八雲は物音で目を覚まし、起き上がる。 「全く……いい加減にしてくれないか……」 八雲は文句を漏らし、寝癖のついた頭をボリボリと掻いた。 自分以外の誰もいないはずの部屋でここ最近勝手に物が落ちる。 原因は分かっている。 八雲はため息をつき、落ちた物を元の場所に戻した。 最近この安眠妨害のせいで眠りが浅い。 このままでは倒れる。 僕は全く無関係だと言うのに…… 深いため息をつく。 「面倒だ……」 ボソッと呟けば再びゴトッと物が落ちた。
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