15人が本棚に入れています
本棚に追加
ガラガラ
「それじゃあ、内村君、入っ……て…」
固まる先生、目線の先にはダラダラと汗を流すツンツン野郎。
「あらっ……古賀君?」
「いやっ違うんだ先生!今日はあの~…そう歩道橋で重たそうな荷物を持ったおばあちゃ「古賀君?」嘘です」
認めた!もうちょい粘れよツンツン野郎!
あっさり自白したツンツン野郎は先生に連れられ教室へ。
先生はすぐに廊下に戻って来た。
「ごめんね、あっそうだ、職員室でもしたけど、もう一度自己紹介するわね、私は鈴原香織よ、これからよろしく」
「はい!こちらこそ!」
いや~美しい!
近いとさらに美しい!
高い身長、少しパーマのかかった茶色の長い髪の毛、そしてなんと行っても……男性を魅了する…あの…あれが……
ボンッ・キュッ・ボン!
おれの頭もボンッ!
そんなことを考えてるうちに、鈴原先生はスタスタと教室に戻って行った。
は~~
思わずため息が出てしまう、どうやって自己紹介すればいいんだろう…
「内村君?入ってくれる?」
「はっはい!」
そしておれは、大きく一歩目を踏み出した。
最初のコメントを投稿しよう!