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キーン コーン カーン コーン
「はい、じゃあ後ろから答案用紙集めて来てー」
今日はテスト最終日、あのあと知宏に勉強を教えてもらったが、やはり間に合わず、散々な結果になってしまった。
「淳平はどうでしたか?」
「あ~知宏~おれもうダメだ~」
「あらら、でもあなたのお仲間はまだいるみたいですよ」
知宏が指差しているほうを見ると、机に突っ伏し、肩を振るわせる雄太の姿があった。
あーおれより重症だなありゃ
「そんなことより淳平、入る部活は決めてますか?」
雄太のことをそんなことで済ました知宏は、突然部活の話を始めた。
しかし今の時期、みんな部活に入り、テストも終わってやっと本腰いれて練習するぞ!
みたいな時期、当然浮くことも目に見えてるわけで…
「いやぁ入らないよ……」
しょうがないよね……青春したかったな~。
「そりゃよかった!」
やっぱり青春は………あらっ
「いまなんと…?」
「よかったです、これで淳平まで部活決まってたらどうしようかと思いました」
「何が?」
「淳平、軽音部に入りませんか?」
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