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そんなわけで、今おれは軽音部の部室に向かっています。
あのあと、いろいろと反対したけれど、知宏は「絶対に大丈夫です!」の一点張りで譲らなかったので、見るだけという理由で部室に行くことになった。
「やっぱり浮くんじゃないか?」とかいろいろと考えちゃうわけで、めっちゃ緊張しています。
知宏は部室に向かう途中、机の上で屍になっていた雄太の頭を掴み、自分の顔を近づけて一言。
「雄太ファンクラブの人たちが廊下に溢れてますよー」
いやいや、確かに雄太はイケメンだけど、そんなんじゃ騙されないだ「っ本当か?」ろう。
あらっ?
雄太は飛び起きると廊下にダッシュした。
「ふふふ、雄太は扱いやすくて助かります」
「知宏………」
その時の知宏の笑顔の恐さ…………
半端ねぇ………
「おいおい、いねえじゃんか!どうなってんだ知宏!」
案の定、ファンクラブの人なんているわけも無く、知宏は怒りながら戻って来た。
「あれれ?さっきまでいたんですが…きっと知宏が近すぎて隠れちゃったんですよ」
いやいや、さすがにそんなんじゃ「そうなのか!」騙されな……
ありゃ……?
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