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「じゃ…早速明日からお願いね…?
明日から毎日会えるのね…?」
英雄ママが俊秀の柔らかい髪を撫で
その滑らかな手触りに瞳を細めた…
「…お世話になります…」
彼女がペコリと頭を下げた…
このまま帰したくないな…
「俺…送るよ!」
「大丈夫です…」
「でも…」
「有天…あんた、ちやみちゃんに信頼されてないのよ…
また、殴られたい(笑)」
俺をからかう様な英雄ママの言葉に
彼女がクスクスと笑った…
「じゃ…有天と私…二人で送るのはどう?」
「英雄ママ…?」
「有天…ちやみちゃんと俊秀くんだけで帰すの心配でしょ?
でも私は、有天が送り狼になっちゃいそうですっごく心配!」
「チッ…
信頼ないんだなぁ、俺…」
「あんたは絶対にやるでしょ?(笑)」
「…否定できない…」
「ほらね…(笑)
こんな雪の夜、お客さんもう誰もこないだろうし…
俊秀くん…ぐっすり眠ってるし…
私の車スタッドレスだからこのくらいの雪なら大丈夫…
有天、車出して来て?」
英雄ママが俺にキーを投げた…
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