天使が舞い降りた日…

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雪って大好き! だって綺麗じゃん…? バイト先の店を出ると 既に街は銀世界… いつもならこの時間でも 行き交う車で賑やかな車道も 今夜は雪のせいで静まり返ってる… 周りに誰も居ない事を確認し 初雪に、ついついはしゃいでしまう俺… 両腕を広げ灰色の空から舞い落ちる白い雪を見上げる… あんなどんよりと濁った空から降る雪が どうしてこんなにも白くて綺麗なんだろ? 俺が知ってる物の中で きっと一番綺麗… 「………あの…?」 ヤバ…! ひとりヨン様ごっこしてたの見られた…? 格好悪っ… 酔っ払いの振りしようか…? 声のする方へと視線を移した… …うわ……… 俺の前髪に積もった雪 一気に蒸発したかも… ジブリ映画のヒロインなら 今、間違いなく俺の髪逆立ったから… ブオッって… 降りしきる雪の中佇む彼女を見た瞬間から 俺がこの世で一番綺麗だと信じていた真っ白い雪は ただ彼女の美しさを引き立てる小道具でしかなくなった… .
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