Confession

2/8
前へ
/45ページ
次へ
「…………天(タカ)…有天(ユタカ)…有天… 大丈夫? 私の事わかる?」 「…………英雄(ヒイロ)ママ…?」 「そうよ! もう大丈夫そうね?」 「…………俺…どして…?」 「ごめんなさい… 私が殴りました…」 俺の頬に冷たいタオルをあててくれてるのは吸血鬼の彼女… 「あ…君は…?」 そうだった… 彼女が倒れてきて… 噛みつかれて… 雪玉ぶつけられて… 殴られたんだっけ… ママの話によると 彼女のパンチで気絶した俺を 一番近くにあった俺のバイト先へと彼女が運んでくれたらしい… 「それじゃ、私は…」 ちびっこの手を引き席を立とうとする彼女… 「ちょっと待って…? あんた…ちゃんと食べてるの? そんなに痩せちゃって… ウチのハンバーグ美味しいから食べて行きなさいよ?」 「…でも…」 「有天の意識もどるまで付き添ってくれたお礼にご馳走させて… 有天も食べるでしょ?」 「うん! …英雄ママのハンバーグマジでうまいから!」 「ハンバーグ嫌い?」 「…イイエ…大好きです…」 あ…そう言えばさっき…噛みつかれる前に… そっかぁ… 俺に着いたハンバーグの匂いに反応して… 「ちゃん⤴」 ちびっこのお腹がグルル~と鳴った… ぐっじょぶ👍 ナイスなタイミング! 「ほら…遠慮しないで! 小さい子にひもじい思いさせちゃダメでしょ?」 「………ハイ… それじゃ…お言葉に甘えて…いただきます…」 彼女のお腹もグ~ッと鳴った… .
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加