21046人が本棚に入れています
本棚に追加
一輝は言葉通り
私を
お姫様扱いしてくれた…
体の隅々まで優しく愛撫し
何度も
“可愛い‥‥”
“綺麗‥‥”
と囁いて‥‥
何度も
“好き…”
“大好き…”
と言ってくれた‥‥
私はその度に
涙が出そうになった…
私達は上になったり
下になったり横を向いたり…
私達は時間をかけて
愛し合った‥‥
一輝は最後に私の手を握り…
「ナナ‥愛してる‥‥」
と言った…
「‥ァァ…私‥もっ…一輝っ…
愛‥してるっ…ァッ‥」
言葉にするのがやっとで…
声を出すのがやっとだった…
私達は
互いの両手を
しっかり握り合って
最後を迎えた‥‥
たとえ
睡眠時間がなくなっても…
私達には今この時間が
愛おしかった‥‥
一輝はいつもの様に
私を包み込む様に抱いて
私の髪で遊んでいた…
「姫。
満足して頂けましたか?」
「大満足。…一輝は?」
「大、大、大満足。」
一輝は私の髪を
指でクルクルしながら言った。
「ねぇねぇ。
Hな事、聞いていい?」
「ん?何…?」
「一輝…
後ろからヤらないよね…
お風呂で一回しかない。
何で?」
一輝はクルクルした指を止め
私の顔を凝視した…
「何を言い出すかと思ったら…姫がそんな直球投げるか?」
「いいじゃん。何で?」
「ナナは、
バックでしたいの?」
「うーん…そう言われると…」
「ナナの顔…
見れないじゃん。
だから、あんまりしねーの。
勿体ないじゃん。
すげーイイ顔してんのに。
でも、ナナがしたいなら
ヤってやるよ。」
「…そんなに顔って、
見てるモンなの?」
「見る。見る。
顔でイクし、顔で萎えるし…
ナナの場合は顔でイク。」
「そうなんだぁ…
暴れん坊の時も?」
「そんなの聞きたいか?」
「聞きたいっ…」
「…変わってんなぁ。
ナナじゃなきゃ
バッサリ斬ってるよ…」
怖っ…。
「ん~…。暴れん坊の頃は
バックも普通にしてたな…
勿体ないとか思わなかったし…ただ、お互いイったら
それで良かったからな…
って…オイッ…!!
…ったく!
何を言わしてんだよっ!
ナナが最初で最後って
言ったろ?」
「そうだったね…
一輝。Hも変わったんだ…
今は
凄くイイHするのにね。」
「あんがと。ナナもな…」
一輝は私の唇にチュッと
キスをした…
私だって一輝が…
最初で最後の人。だよ…。
最初のコメントを投稿しよう!