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私は左手を上げて
薬指の指輪を眺めた…
一輝も私を抱きながら
私の左手を見上げた‥‥
「これって…あれだよね…」
「ん?」
「だから…
プロポーズだよねっ?」
「…いちいち聞くな。
俺はナナに
毎日プロポーズしてるよ…」
「…キャアーーーっ!!!!!
一輝にプロポーズ
されちゃったっ!!!!!」
私は急に恥ずかしくなって
一輝の胸に顔をうずめた‥‥
「ナナ‥‥
俺の話、聞いてた?」
「だってぇ‥
初めてなんだもんっ!」
「初めてじゃなきゃ怖いわ。」
一輝は私の頭を撫でた。
「会社でも堂々つけられるね。…一輝のは無いの?」
「普通、婚約指輪は無いだろ?結婚指輪だろ?」
「え?
これ結婚指輪じゃないの?」
「え?
結婚指輪って結婚式に
するんじゃねぇの?」
「え?
婚約指輪って石ついてる
ヤツじゃないの?」
「え?
あの、如何にもって石
ついてる方が良かった?」
「違うよ。
私はあの石のヤツは
いらないの。
この指輪を
結婚指輪にしたいの。
だから、一輝のも欲しいの。」
「フフフ…
ナナは、変わってんな。
大袈裟な石の付いてるのに
しなくて良かった…
…ナナには
あんな石いらねえな。
って思って…
ナナがピッカピカだからな。
どんな石も邪魔になる。
…それに
その指輪は、
いつか誰かに渡そうって
決めてたヤツだから‥」
一輝は私の指から
指輪を1本抜いた…
「ほら、見てみ。」
指輪の内側に
小さい、あの石が入っていた…
「なっ。一応ついてんの。
見えねぇけど‥‥
隠しキャラみたいだろっ?」
「本当だぁ…可愛い‥‥
やっぱり、これで正解だよ!!
一輝。私やっぱり…
これ結婚指輪にするっ!」
「そうなの‥‥?」
「そうするのっ…!!ねっ?」
「かしこまりました。姫。」
「やったぁーっ!!」
一輝は抜いた指輪を
また私の指にはめてくれた‥
そして
私の左手にキスをした。
一輝は
王子様みたいに言った‥‥
「ナナ。
結婚しよう。」
「はい。」
私はお姫様みたいに答えた‥‥
そして
甘くて長~いキスをした…
童話と違うのは…
私達はHだと言う事…
そのまま私達は
また愛し合ったのでした‥‥
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