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一輝は
瀬名さんが迎えに来るまで
私の膝枕で横になっていた…
私は一輝の
細くて色素の薄い髪の毛を
撫でていた…
こうして見ると
本当に綺麗な人だなぁ
と思ってしまう。
ほっとくと一輝は本気で
寝そうな雰囲気だった…
「一輝。もうすぐ時間だよ。」
一輝の長いまつげが
ゆっくりと上がった。
一輝は私の腕を掴み
何とか上半身を起こしたが
やはり頭は
俺の場所にうずめていた…
私は一輝の背中を
ポンポンとした。
一輝はスリスリして
顔を上げた。
珍しい。
「首輪。イテェな…」
どうやらネックレスが当たって痛いみたいだった。
私は笑いそうになった…
どうするんだろう…?
私は様子を見た。
スリスリ…ん?…スリ…スリ
どうやら
試行錯誤している様だ。
時々、“ん?”とか“イッタ”
と呟いている。
スリスリ…スリスリ…
どうやらスムーズな
動きになって来た‥‥
「上手に出来た…?」
「ん。完璧。…パクッ。」
完璧って…この短時間で…
凄いな…このネコ。
一輝が私の首に
カプッとした時に
電話が鳴った…
瀬名さんだな…
「…ったく!アイツはとことん間が悪いヤツだな…
あ~っ?……解ったよ。」
すごい対応だな…
瀬名さん。可哀想‥‥
「あと5分くらいだって。
ナナっ。チューしよっ。
5分。時間制限一杯一杯でっ」
何か…
ヤラシイお店みたいだな…
まっ。いっか。
スタートの合図の様に
私は一輝と見つめ合った
唇を重ね、朝とは思えない様なキスをした…
一輝は唇だけでは
止まらず私のシャツの
上のボタンを外し
ブラの上の方に唇をつけた‥
ダメ…それ以上は…
ブラの中はダメ…
一輝がブラのカップを
グッと下に下げた‥‥
ダメだぁ~っ!!
一輝の唇と舌が
私の敏感な部分に触れた…
…ァッ‥‥
♪♪♪♪♪♪♪
私の吐息と同時に
時間終了のベルが鳴った…
一輝は舌打ちをして
電話に出た‥‥
「…うっせぇ!!…バカっ!!」
えーーーーっ!!
瀬名さん。本当に可哀想‥‥
一輝は電話を切ると
私の胸に“俺マーク”をつけ
素早くブラウスのボタンを留め私の口にチュッとキスをし‥
「ナナ。行こっか。」
と言った。
素晴らしい切り換えだ‥‥
私は服の乱れがないか
確認しながら
一輝の後を追った…
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