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「今度断る時は、
あたし使いな…
話、合わしてあげるから
あたしと連んでるって
思われんのヤならいいけど…
でも、もうちょっと
マシな嘘つきな」
「やっぱり嘘ってバレてる?」
「嘘じゃなく、
マジな方が怖いわっ!」
二人で笑った…
希美がこんな風に
笑うの初めて見た。
笑うと少女の様な
無邪気な顔だ…
希美は色んな顔を
持ってるんだ…
私は今の私以外の顔って
あるんだろうか…
あったら、見てみたいと
ふと考えていた…
希美は綺麗にカールされた
長い髪をヒラヒラとさせて、
出て行った…
美しい蝶々が
飛び立った様に…
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