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むう。
どうにも、あたしは兄弟に甘いらしい。
自覚あるけど。
あたしはここの長女
紺堂 万葉(こんどう かずは)。
年は左之と一緒の１８で高３だけど、生まれは左之の方が半年早かった。
だから、兄って呼んだり呼ばなかったり。
学校じゃ呼び捨てだけどね。
母さんが平助を産んで死んでから、この男兄弟の世話をしたのはあたしだった。
でも、だからって母さんを恨んでる訳じゃない。
むしろ、感謝してるくらい。
あたしたち兄弟を産んでくれたから。
「あれ？父さん、もう飲んだの？早くね？」
勇「千早のコーヒーはとても美味しいからな！」
「おかわりは？」
勇「もらおう」
父さんはあたしたち子供のために海外赴任を引き受けて、必死で働いてくれている。
せめて、家では仕事を忘れてゆっくりできるようにと、父さんにコーヒーを淹れる。
あ、あたしはこの家族が大好き！！
皆にはヒミツね♪
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