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万葉姉さんが父さんたちにコーヒーを淹れている。
市販のコーヒーは苦くて嫌いだが、姉さんが淹れると何故か苦味がない。
俺の名前は
紺堂 一(こんどう はじめ)という。
四男だ。
姉さんと同じ高校の1年で16。
万葉「一?あんたもコーヒー飲む?」
「…………(コクリ)……飲む」
俺がゆっくり頷くと、姉さんはニッコリと微笑んでくれた。
俺は無口だ。
それは自覚している。
そんな俺の言いたいことを、ズバリ当ててくれる姉さんは、なくてはならない存在だ。
万葉「一、コーヒー飲むんでしょ。おいで」
姉さんの声は不安な時、安心させてくれる。
俺は姉さんからコーヒーを受け取りにいった。
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