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「・・・気持ち悪い」
アスカが僕の頬を触ってそう言った。
何故こんなことになってしまったんだろう。
周りには何もなかった。
海は赤く染まり、壊れたビル、S2機関を使い果たした量産型エヴァの残骸・・
そして、リリスと一体化し、真っ二つに裂けた綾波の顔しかなかった。
僕は無性に自分を責めたくなった。
もし、あのときアスカを助けに行けば・・・
もし、あのとき自分を見失ければ・・・こんなとこにはならなかったと思う。
「・・・もう一度・・・やり直したい。」
あのときに、初めてエヴァに乗ったときに戻れればこんな結末にしない!!
でもそんなことはできない、初号機もない僕には何もできないんだから・・・
そう考えながら目をつぶった。
「・・・母さん・・・助けてよ・・・」
その瞬間、僕は気絶してしまった。
そして目を覚ましたら・・・
僕はあの公衆電話の前にいた。
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