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夫の単身赴任が決まり少しホッとしたような安堵感を抱く 顔も見たくない程、夫を拒否している訳ではなかったが… 毒にも薬にもならないような夫の存在を少し距離をおく事で何かが変わるかも知れないと密かな期待が千由里の中にあった 4月… 上の子供が中学1年 下が小学校6年 無事に上の子供の入学式も済み、夫も支店へ単身赴任した 親子3人の生活が始まった その頃、慎一から連絡があり千由里の都合の良い日に休みをとるとの事 子供を実家へ預ける都合もあり 来週の土日…に決まった 夫のいない開放感 慎一との再会を目前に千由里の胸のときめきも再作動し始めた そして職場の上司に連絡して再来週から職場復帰したいと伝えた 快く承諾してくれた上司に感謝する千由里 全ての事に前向きになれた 改めて慎一の存在の大きさを思い知った 一抹の不安を胸に抱いて…
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