lost 2

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lost 2

ここは1-3である。先程の少年がいる。地元から一緒に来た友達はいないのだろうか。誰と話すわけでもなく、独り窓の外を眺めている。ふと前の席の男子生徒が話しかけた。 「初めまして。俺、海藤 武(かいどう たける)最上中から来たんだ。そっちは?」 突然話しかけられ驚いていたようだが、今にも消えてしまいそうな声で 「・・・・・天王洲(てんのうす)・・。」 と言った。 「へ~。天王洲か。珍しい名字だな。下は?」 「・・・海流(みのる)。」 「天王洲 海流かぁ。これからよろしく。」 「よろしく。」 そう言うと海流はまた窓の外を眺めるのであった。
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