第一章

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「辛気臭い顔ね~飯は奢ってやるから。お勧めはある?」 「何時も食べている店がある。そこに行こう。」 取りあえずその店に案内した。 「メニューは結構多いわね。」 ローズはメニューを見ながらそう言った。 実際この店のメニューはかなり充実している。 「俺はサンドイッチセットで。」 「私はこのミートパスタを下さい。」 俺達はそれを伝えメニューを待った。 「あんたニューヨークに来たことあるの?」 待っているとローズがそんな事を聞いてきた。 「ああ、海兵隊の時に何回か来た。」 「海兵隊の時に?」 「ほら海兵隊の恒例行事だよ。毎年一回セントラルパークでやってるだろ。」 「あぁ、あれね。」 そんな話をしばらくしていると頼んだメニューが来たので会話を一旦中断し食べる事に専念した。 「そう言えば。その手袋は何?」 飯を食っているといきなりローズが俺の左手を見ながらそんな事を言った。
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