プロローグ

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「おい、腹減らねぇか?」 車を運転していた男が助手席に座っていた男にそう聞いた。 「そうだな、そろそろ飯にするか。」 「オススメがあるんだ。」 「何だ?」 助手席に居た男が聞き返す。 「ショッピングモールにあるドーナツ屋が美味いんだよ。」 「そんなに美味いのか?」 「あぁ、特にコーヒーが最高だ。うちの署のコーヒーより美味い。」 「そいつは最高だな。」 「着いたぞ。」 男は車を止め外に出た。 「先客が居るな。…………トニー!!」 運転していた男が2人組の男達の片割れに声を掛けた。すると2人組の男達が此方に近づいて来て、トニーと言われた男が口を開いた。 「ダンとホッジスじゃないか!」 トニーはダンの肩を叩きながら笑っている。 「トニーとデルコも今来たばかりか?」 ダンも笑いながら聞く。 「ああ、実は3ブロック先のとこで殺人事件があってな。CSIが来るまで現場を保存してたんだよ。」 「そうか、お前等も飯を食うか?」 ダンがトニーとデルコに聞く。 「勿論喰うぜ。実はよ、現場を保存してた時からデルコの腹が鳴ってたんだよ。」 「ちょっ!それは言わなくても良いだろ!」 「おい、どうでも良いから行こうぜ。腹が減って死んじまうぜ。」 ホッジスが急かすので取りあえず喋りながら移動した。
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