13人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい、腹減らねぇか?」
車を運転していた男が助手席に座っていた男にそう聞いた。
「そうだな、そろそろ飯にするか。」
「オススメがあるんだ。」
「何だ?」
助手席に居た男が聞き返す。
「ショッピングモールにあるドーナツ屋が美味いんだよ。」
「そんなに美味いのか?」
「あぁ、特にコーヒーが最高だ。うちの署のコーヒーより美味い。」
「そいつは最高だな。」
「着いたぞ。」
男は車を止め外に出た。
「先客が居るな。…………トニー!!」
運転していた男が2人組の男達の片割れに声を掛けた。すると2人組の男達が此方に近づいて来て、トニーと言われた男が口を開いた。
「ダンとホッジスじゃないか!」
トニーはダンの肩を叩きながら笑っている。
「トニーとデルコも今来たばかりか?」
ダンも笑いながら聞く。
「ああ、実は3ブロック先のとこで殺人事件があってな。CSIが来るまで現場を保存してたんだよ。」
「そうか、お前等も飯を食うか?」
ダンがトニーとデルコに聞く。
「勿論喰うぜ。実はよ、現場を保存してた時からデルコの腹が鳴ってたんだよ。」
「ちょっ!それは言わなくても良いだろ!」
「おい、どうでも良いから行こうぜ。腹が減って死んじまうぜ。」
ホッジスが急かすので取りあえず喋りながら移動した。
最初のコメントを投稿しよう!