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ダンがその方向を見るとさっき会った家族が取り残されていた。
「どうする?」
トニーがリロードをしながら聞いてきた。
「俺が行く。」
ダンがそう言うと。
「分かった。援護は任せろ。」
トニーが笑いながら言った。そして敵の攻撃が止んだ瞬間にダンはしゃがみながら走り、手前に居たジェシカと母親が隠れているテーブルに着いた。
「トムが!トムが向こうに!」
案の定トムの母親は半狂乱になっていた。
「私が行かないと!」
ダンは母親を落ち着ける為に母親の頬を叩いた。
「落ち着いて下さい。トムは私が連れてきます。」
母親を落ち着かせ今度は奥の席に居るトムの所に行った。
「大丈夫かトム?」
トムは泣きながら頷いた。
「よし、お母さんの所に行こう。」
ダンはトムを抱き上げトニーに合図を送った。するとトニーとホッジスが敵の居る場所に拳銃を乱射する。そのお陰で敵の攻撃が止みダンは走ったが後少しの所でトニーとホッジスの拳銃の弾が切れ敵の攻撃が再開されその内の一発がダンの背中に当たったが防弾チョッキのお陰で貫通しなかった。そしてそのままトムを抱えながら横に転がり自分の拳銃を取り出し撃って来た奴に全弾を浴びせた。
「嘘だろ……」
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