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「大丈夫か?ジェイソン。」
さっきまで戦ってた敵ヒューマンが手を差し伸べる。
俺はその手を取って文句を言う。
「少しは手加減しろよ、隊長。」
立ち上がり自分の格納庫に行こうとすると。
「ジェイソン、待て。」
隊長が呼ぶので振り返った。
「何だ?」
「盾に頼り過ぎだ。だからいざと言う時に使えないんだ。」
「肝に命じておくよ。」
俺はそう言いながら格納庫に帰った。
「おい、おっさん!」
ヒューマンから降りてシャワールームへと歩いていると後ろから声がしたので振り向くとハリーがいた。
ハリーは黒い油まみれのツナギを着ていて何故か怒っていた。
「どうした?ハリー。」
「どうした、じゃねぇよ!あんなに機体を壊しやがって!」
「あ~~済まん。けど何時もの事じゃないか。」
「俺が怒ってる理由は、何で今日壊したのかを怒っているんだ!」
「何だ?用事があったのか?」
「何だ…その~」
俺が聞くとハリーは躊躇った。
そして俺を睨みながら言った。
「恋人が来るんだよ!恋人が!」
「あ~……そうだったのか。それは済まない。だか少しぐらい抜け出してもバレないだろ?」
するとハリーは何故か怯えた顔をした。
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