第一章

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「大丈夫か?ジェイソン。」 さっきまで戦ってた敵ヒューマンが手を差し伸べる。 俺はその手を取って文句を言う。 「少しは手加減しろよ、隊長。」 立ち上がり自分の格納庫に行こうとすると。 「ジェイソン、待て。」 隊長が呼ぶので振り返った。 「何だ?」 「盾に頼り過ぎだ。だからいざと言う時に使えないんだ。」 「肝に命じておくよ。」 俺はそう言いながら格納庫に帰った。 「おい、おっさん!」 ヒューマンから降りてシャワールームへと歩いていると後ろから声がしたので振り向くとハリーがいた。 ハリーは黒い油まみれのツナギを着ていて何故か怒っていた。 「どうした?ハリー。」 「どうした、じゃねぇよ!あんなに機体を壊しやがって!」 「あ~~済まん。けど何時もの事じゃないか。」 「俺が怒ってる理由は、何で今日壊したのかを怒っているんだ!」 「何だ?用事があったのか?」 「何だ…その~」 俺が聞くとハリーは躊躇った。 そして俺を睨みながら言った。 「恋人が来るんだよ!恋人が!」 「あ~……そうだったのか。それは済まない。だか少しぐらい抜け出してもバレないだろ?」 するとハリーは何故か怯えた顔をした。
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