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つかさ「っ」 圭吾「綺麗でしょ?」 街を一望出来る夜景を見ながら、隣に居るけいごさんが言った。 ドライブに行こうと、けいごさんが連れてきてくれた展望台。 初めてのデート。 きらびやかに光る街並み。 明るく街を照らしながら走る車やビルの輝き。 何より、夜空に浮かぶ星が言葉で表せないくらいにとっても綺麗。 しばらく街を眺めていると。 圭吾「俺だけのお気に入りの場所…」 そっと私の肩を抱き寄せてけいごさんが呟いた。 つかさ「っ」 急に抱き寄せられて少しびっくりした。 ちらりと目線だけでけいごさんの顔を見る。 胸が高鳴った。 街を眺めるけいごさんの表情がとても素敵なんだもん。、、、反則だよ。 圭吾「ん?、、ふふ」 私が見ているのに気付いて、けいごさんが悪戯っぽく少し笑う。 圭吾「夜景を見ないで何を見てるんだ?」 恥ずかしがる私を見て、けいごさんが顔を近付ける。 つかさ「っ」 あわてて顔を背けて、思わずうつ向いてしまった。 圭吾「、、っふふ」 もう一度悪戯っぽく笑う声が隣から聞こえる。 もしかして…私が恥ずかしがるって分かってて…?。 私がうつ向いていると。 圭吾「本当にカワイイね、つかさ」今度は耳元で囁かれた。 つかさ「っっ」 恥ずかしくてスカートをぎゅっと握りしめた。 けいごさんって本当にSだと思う。 圭吾「ねぇつかさ…こっち向いて?」胸をしめつけられる様な甘い声で囁かれる。 そんな風に囁かれたら拒めないよ……。 仕方なくけいごさんの言う通りにする。 突然。 おでこに柔らかい感触。 「ちゅっ」 つかさ「~~~っ」 あまりの恥ずかしさに赤面して固まる。 それを見て。 圭吾「……本当にカワイイな、つかさっ」 本当に可笑しそうにけいごさんが笑った。
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