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圭吾「木藤!!」 名字で呼ばれる。 けいごさんがこっちに歩いてくる。 つかさ「っ」 気づけば走り出していた。 あれ?。 どうして逃げちゃったんだろ?。 私。 けいごさんの恋人だよ?。 逃げる必要なんてないんだよ?。 なのに。 どうしてこんなに胸が痛いの?。 けいごさんとの待ち合わせの場所に向かっていた足は。 けいごさんから放れ様と動き出す。 圭吾「つかさっ!!」 後ろからけいごさんが呼ぶ声が聞こえる。 一瞬。足が止まった。 けど。 今は一刻も早くこの場所から放れたい。 それに。 つかさ「っ」 こんな泣き顔。けいごさんに見せられないよっ。 もう一度走り出す。 腕を掴まれた。 誰が掴んだか分かってる。 私は腕を振りほどいて走り出そうとした。 早くこの場所から放れたい。 その気持ちだけが私をいっぱいにする。 圭吾「つかさ!!」 今度は強引に止められた。 けいごさんが後ろから抱き締めて、私を逃がしてくれなかった。
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