53人が本棚に入れています
本棚に追加
「では、広報委員会…。
いませんか?」
「はい!」
「安藤さんですね!
他には…?」
さっき最初に自己紹介していた五年生の上のお子さんがいる方…。司会と顔見知りみたい…。
誰も挙げない。
「では、先に安全部を聞いてみましょう!」
「はい!」
また一人だけ!
「他にはいませんか?」
「では、安全部も決定しました!」
「次に、成人会員!」
残り全員が手を挙げた!
「では、皆さん、四人の所、11人いらっしゃいます…前に出て頂いて…」
司会が話し終わる前に、皆じゃんけんを始めた!
殺気立ってておっかなかった…。
佐枝子は負け、隣の方は勝った。
「広報委員会のあと一人の立候補者が無いので、くじ引きに入らせて頂きます!」
「本日、委任状で欠席された方も、くじ引きの対象としています!」
司会者が、20枚以上ある、委任状の束を見せながら、もう一人が、くじ引きを各テーブルに回って引かされる…。
佐枝子は5番…。
「では、行き渡りましたね!」
司会がくじの入った袋をシャカシャカよく混ざるように振り、手を入れる。
「5番…。」
佐枝子は目眩がした。私?
「5番、いませんか?」
佐山さんが、呆然としてる佐枝子の握られた手を覗きこんで、「日野さん、大丈夫、大丈夫、広報は、三役と編集以外は楽だって聞いたよ!」
声をかけられで我に返った佐枝子は、
「わ、私です!」
自分でもビックリするような大声で、返事していた。
「では、日野さん、安藤さんで、広報委員はよろしいですね?」
満場一致の拍手が鳴り響いた。
最初のコメントを投稿しよう!