帰り道

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腕時計の針は26分を指してますが、あいにく日付を示すものはありません。 いったい何がどうなってるの? 急に目眩がして思わず座り込んでしまった私。 そんな時でした。 「大丈夫ですか?」スーツを着た若い男の人が、声を掛けてきてくれました。 やさしそうな瞳でしたが、今は心配げな光が浮かんでいます。 相手の目を見て(本当に今日が水曜なのか、この人に訊いてみよう!)と気が付いた私。 「大丈夫です。ありがとうございます」 私がそう応えると、彼は素っ気無く 「そうですか。じゃ」といって立ち去ろうとしています! 思わず叫ぶように声をかけてしまいました。 「あのっ、今日って水曜なんでしょうか?」
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