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私が子猫を持ち上げたとき、物凄く嫌がった。 小さな私の腕に噛みついて、右腕に歯形が残った。 そんなに私の事が嫌いですか… 小さな身体を必死にバタつかせる姿は、他人と関わることに恐怖しているように見えた。 それでも私は腕の中から離そうとはしなかった。 私はまともに誰かと一緒にいることはできない。 君は私の心を満たしてくれないの? 自分は一人でも生きていけるんだって、意地を張ってるの? 結局学校に行かずに、その日は家に猫を連れて帰った。
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