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日常だった。
別に何も思わなかった。
お父さんは家にいない。
お母さんも家にいない。
小学生ながらも、買い物も選択も掃除も、料理は簡単なものしか出来なかったけど、一人前にやっていた。
でもある日思ったんだ。
いつものように、日曜日に買い物に行く途中で。
そこは公園だった。
子供を肩車する姿や、父と母の手を握ってブランコしながら歩く姿。
家族の暖かさを、見に染みて感じた。
その時、どこか心に穴が開いたような気分だった。
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