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序章
暗い暗い…
そんな真っ暗闇の中…
全身タイツのイケメンが居た
「問おう、貴方が私のマスターか」
「……」
「…問おう、貴方が私のマスターか」
「…」
「あの…貴方が私のマスターでしょうか…?」
「その格好何?バカなの?死ぬの?」
「ごめんなさい…生まれてきてごめんなさい…」
「で、何か用?」
「…単刀直入に言うと、ヤバい。お前の世界がヤバい」
「…そんな格好の奴に言われたくないんですけど」
「お前、この全身タイツのどこがヤバい?!見てみろこの伸縮性!!」
そう言いながらタイツの股間の部分を引っ張りパーンとしまくる
その度に、「あふぅ…んぅ…」
と喘ぎをあげる…
こいつ…マジでヤバい…!
「へー…俺にもやらせて?」
「ああ!お前も全身タイツの虜になるぞ!」
俺は股間部分を引っ張り…引っ張り…引っ張り続けた
「どうだ!凄いだろ!フハハハハ!」「…」
無言で引っ張り続ける
「も…もういいんじゃない?ね?」
「そうだね、じゃ行くよー」
「え?そーっとだからね?戻す時は慎重にね?自分の大事な所を優しく触るかのような(バチィィィィイイン)アアアァアアァアアァアアァア゙ァァ゙アア゙!!!!!!!!!」
叫び声を上げながら転げ回る変態を尻目に、今更ながらこの状況について考える
ここはどこだ?
「…あっあっ…悔しい…」
夢か…?
「でも…感じちゃう…」
にしてはリアル過ぎる…
「ビクンビクン…」
一つ分かった事と言えば
コイツはドMって事だけか
「…青年よ、もう余り時間がない」
「お前のせいだけどな?」
「お前の世界は奴らの手によって崩壊する…」
「は?奴ら?何の事だよ?」
「お前にこの全身タイツを授ける…きっと役に立つだろう…」
そう言い脱ぎ始める変態
「さぁ、受けとれ」
「…チェンジで」
「………」
暫しの沈黙
「青年よ、生き抜け!奴らに屈するな!」
そう言うと変態から強烈な光が発せられた
「青年!私の名はルシフェル!また会おう!あと、さっきのは中々気持ち良かったぞ!」
そう言いとびきり笑顔で消えていった
変態が消えた後、何故か俺の意識が遠くなり目の前が真っ暗になった…
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