いつも通り

11/27
前へ
/74ページ
次へ
「ちょっと脅し!?」 「ブラジルのみなさん聞こえますか…関節大集合…」 「あ~もうわかった!!明後日は休みだし、家でいいわよ!!」 「ほんと!?やった!さっすがばかちー」 大河が喜んでいるようすを見ると、川嶋は許可したみたいだな。 あの囁きが気にならなくもないけど…。 「あのさ、高須君にかわってくれない?」 「え?竜児に?いいけど…はい。ばかちーがかわれって」 大河が携帯を差し出して、不思議そうに首をかしげている。 川嶋が何の用なんだ?と疑問に思いつつ、大河から携帯を受け取った。 「かわったぞ」 「高須君明日時間ある?」 「明日?…え~と、明日は…と」 片手でメモ帳を取り出し、パラパラとめくって明日の予定が書き込まれたページを見つける。 「とくに何もないけど」 「じゃあ台所の下見を兼ねて家に来ない?」 「え?…ん~、いいけど」 「1人で来てよ」 「まじかよ…。わかった」 「じゃ、バイビー」 亜美はそれだけ言って通話を終了させた。 「はぁ…さ、帰ってみんなにメールしなくちゃな。行くぞ、大河」 「うん」 2人は手をつないで歩き出した。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

415人が本棚に入れています
本棚に追加