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「ちょっと脅し!?」
「ブラジルのみなさん聞こえますか…関節大集合…」
「あ~もうわかった!!明後日は休みだし、家でいいわよ!!」
「ほんと!?やった!さっすがばかちー」
大河が喜んでいるようすを見ると、川嶋は許可したみたいだな。
あの囁きが気にならなくもないけど…。
「あのさ、高須君にかわってくれない?」
「え?竜児に?いいけど…はい。ばかちーがかわれって」
大河が携帯を差し出して、不思議そうに首をかしげている。
川嶋が何の用なんだ?と疑問に思いつつ、大河から携帯を受け取った。
「かわったぞ」
「高須君明日時間ある?」
「明日?…え~と、明日は…と」
片手でメモ帳を取り出し、パラパラとめくって明日の予定が書き込まれたページを見つける。
「とくに何もないけど」
「じゃあ台所の下見を兼ねて家に来ない?」
「え?…ん~、いいけど」
「1人で来てよ」
「まじかよ…。わかった」
「じゃ、バイビー」
亜美はそれだけ言って通話を終了させた。
「はぁ…さ、帰ってみんなにメールしなくちゃな。行くぞ、大河」
「うん」
2人は手をつないで歩き出した。
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