いつも通り

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「俺…お前に会えて、自分の人生が変わった気がする。初めて会った時は、ちっさくて人形みたいで、でも手乗りタイガーとか言われてて…」 「あんたぶつかってきたよね」 「あぁ…。気付いたら、いつも一緒にいた。ケンカもしたけど、結局はこうやって2人でいる」 そこで一旦区切って、目を閉じて呼吸を整える。 心拍数があがる。緊張で口がカラカラになる。 でも、どうしても言わなくちゃいけない。 竜児は目を開けて、しっかりと言った。 「これからもずっと一緒にいてくれ」 持っていた箱を開け、中身を大河に見せる。 箱の中には、指輪が1つ。 「え?………え!?」 「結婚しよう」 ベタかもしれない。くさいかもしれない。 でも、そんなことは関係ない。高須竜児は、逢坂大河を愛している。 それだけでいいじゃないか。 「ほ、本当に…?私…に…?」 「本当の本当だ。俺には大河しかいない」 「家事できないよ?」 「ああ」 「ドジだよ?」 「ああ」 「手乗りタイガーだよ?」 「知ってる」 「………本当に?」 「本当だ」 しばらく大河はうつむいて、あ~、だの、う~、だの言っていた。
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