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最寄り駅から歩いて5分の大学は、傾斜が激しいちょっとした丘の上に建っていた。
正門をくぐって歩きながら、いつものテラスに腰掛ける。
ホットコーヒーを口に含みながらゆったりしていると、能登が近付いて来た。
「おはよ、たかっちゃんとタイガー」
「おす」
「ん」
数少ない2ーCの同じ大学のメンバーである能登は、近くの席から椅子を持って来てコーヒーを頼んだ。
「そういや、2人とも北村が明後日一時的に帰ってくるって聞いた?」
「いや、初めて聞いた」
「北村君が?」
能登はふっふっふっ~と眼鏡を押し上げ、人差し指をピン!と突き上げた。
「そんでさ、2ーCメンバーで集まらない?」
「いいんじゃね?」
「だろ!!そんで、皆にメールを送ろうとしたんだ」
そこで一旦切って、能登は2人を見据える。
「でも、俺皆のメアドあんま知らなくてさ」
思わずずっこけそうになり、危うい所で踏ん張る。大河も同じように椅子から落ちかけていた。
「とゆーわけで、たかっちゃんとタイガーに幹部を任せたいんだけど」
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