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「………」
こういうの、図星っていうんだろ。
「あら、真面目にそう思ってた?」
俺の前で、馬鹿にしたように笑う女。
生徒会の役員は、最低でも同学年は把握してないといけない。
そして、俺の記憶では、こいつは同級生。
「私はあんたに助けは求めない。正義ぶったって、結局悪なんだから」
「………っ」
「第一、あんたはヒーローじゃないしね。何においてのヒーローなんだか」
鼻で笑う女……
何だこの女─────っっ!!(怒)
名前なんか、思い出す気にもならなかった。
屈辱感を胸一杯に抱えて。
この瞬間から、この女を史上最悪と見なすことにした。
クラスも違えば、頭の出来も違う。
可愛げなんか、まるでない。
──俺にとって、何一つ長所のない女。
こいつへの報復を、この瞬間に誓った。
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